音楽家・3日満月
画家を志した後に音楽の道に転向した佐藤さんが学生時代にはじめたバンド「表現(Hyogen)」の活動に、音楽学を学んでいた権頭さんが加わったことがきっかけで、お二人での音楽活動を開始されました。デュオ「3日満月」としての作品制作や演奏会、子どもたちと創る音楽サーカス「音のてらこや」など様々な活動を形にとらわれることなく続けている権頭さんと佐藤さん。その音楽の芸術性と活動は国内外のアーティストから多くの支持を集め、映画やダンス、舞台などの音楽制作を数多く手掛けていらっしゃいます。権頭さんは、今春はじめてのソロアルバムを発表されました。また、佐藤さんが立ち上げたプロジェクト「Torus.vil.(トーラスヴィレッジ)」では、郷土芸能のリサーチと体験から音楽を生み出す活動を行ない、芸術祭などで作品を発表されています。お二人の創造の源につながる、日々の習慣についてお話を伺いました。
夢や何かの痕跡や気配など、はかなくあっという間に消えてしまいそうなものを大切に拾い上げ作品を生み出す権頭さん。ご自身の体を使い体験することを通し、自分の身体感覚を信じ新たな作品を創作される佐藤さん。お二人の日々の暮らしについてお話を伺っているうちに、全ての人に宿る創造性や自然との関係について思いを巡らせる時間になりました。権頭さんは北麓草水の日本を感じさせる香りと使い心地が好きで、ご自身でも愛用され、海外のお友達のプレゼントにも使ってくださっているそうです。「東京に行く時には店舗に足を運んでいますが、新しくなったオンラインストアも使いたい」とお話しくださいました。今後もお二人のご活躍を楽しみにしたいと思います。ありがとうございました。
(2022年5月20日公開)