• オンラインストア
  • お店のご案内
  • みんなの習慣

    vol.1

    文筆業

    渡辺尚子さん

    フリーで単行本や雑誌の編集、ライターをしていらっしゃいます。著書には益子のスターネットを取材した「ひかりのはこ--スターネットの四季」があります。編集を担当した、日本の四季と風土をとり上げたフラワーアレンジメントの本「花の秘密」(並木容子著、ラトルズ刊)が2月に発売されました。

    お仕事や取材で日本や海外を飛び回っている渡辺さん。
    お会いするといつも楽しいお話を聞かせてくださり、好奇心のかたまりのような方です。
    日々お忙しい中でも生き生きとした好奇心を保っている秘密を知りたいとお話を伺いました。

    日々暮らす中で大切にしていること、習慣としていることはありますか

    • 渡辺さん

      フリーの仕事は会社員として働いている方とくらべて、時間が不規則です。イレギュラーな毎日でも気持ちが忙しくならないように、朝食を工夫しています。早朝から仕事があったり、明け方まで仕事をして昼頃起きたりと、朝食の時間もその日によって違います。食事の内容はパンとりんごとコーヒーだったり、サンドイッチに野菜ジュースであったり簡単なものが多いのですが、それらを気に入っているトレーにのせて、その日、その時間に、家の中で太陽の光が差し込んでいるところに持って行って、陽の光に当たりながら食事をとるようにしています。ある日は食卓であったり、窓辺の小さなコーナーに椅子を持って行って食べたり、寝室のベットの上であったりします。

      北麓草水

      – 食事というと内容にばかり関心がいってしまい、また食事は食卓でと思い込んでいましたが、陽の光に合わせて食べる場所を変えるというのは、新鮮で自由な心の持ち主の渡辺さんならではのアイディアだと思いました。同じ食事の内容でも、いちばん気持ちの良い場所で食べるという工夫で特別な時間になりますね。

    食事以外で工夫されていることはありますか?

    • 渡辺さん

      頭の中でいつも何かを考えている仕事なので、気分転換の意味でも入浴の時間は大切にしています。ぬるめのお湯に15分くらいはつかるようにしています。そうすると体も気持ちもゆるんで行くのが分かります。一度ゆるめると仕事に関してもリセットでき、新鮮な気持ちでまた仕事に向えます。

      北麓草水

      – お風呂に入った後でもお仕事をされることがあるのですか?
    • 渡辺さん

      そのような時もあります。そんな時はゆっくりお湯に浸かると、気分がゆるみすぎて、その後仕事に向かえなくなるので、ぬるめのお湯から入って追い炊きをして少し熱くなったら出るようにしています。

      北麓草水

      – お湯の温度、入り方にも工夫をされているのですね。
    • 渡辺さん

      また出張でホテル泊が数日続く時は、ハッカ油などを湯船にたらして自然の香りでリラックスするようにしています。また長い出張のときは、出張先で花を1,2本買ってホテルの部屋や洗面所に飾るようにしています。手や顔を洗うときにふっと、花やハーブの香りがすると気持ちがほぐれます。生きているものが近くにあると、ホテルの部屋も少し自分の部屋のように感じられるので、これはおすすめです。

    生活の中に陽の光や温度、自然の香りを取り入れて、頭を使うお仕事の時間と、体の感覚を開いて使うようにする休息の時間とバランスを取り、良いリズムにしていらっしゃるのだと感じました。小さな工夫で忙しい毎日も心地よく送れる工夫をたくさん教えていただきました。ありがとうございました。