セミの鳴く声が聞こえ始める頃に、太陽の光を浴びて梅のように可憐な花をいっせいに開かせます。ゲンノショウコは、日本全土に広く分布していて、とくに明るく陽あたりがよい場所を好んで自生します。お茶や薬湯として昔から親しまれていた野草で、民間薬として用いられる野草としては、最も知られた存在です。飲めばたちどころに効果が出ることから「現の証拠」と呼ばれるようになったといわれています。有効成分が最も増加するとされる開花時に、全草を摘み取って乾燥し浸草水の原料にしています。