木工作家
工房 夏安居(GEANGO)主宰
自由学園工芸研究所で木工品のデザインと制作に携わり、その後スウェーデンでも木工デザインを学ばれ、さまざまなクラフト展での入選や受賞を重ね、木工作家として活躍を続けていらっしゃる岩崎さんです。現在は工房と岩崎さんの作品を見ることができる、ギャラリーを兼ねたご自宅を長野県に構え制作をされています。秋の深まる長野のご自宅でお話を伺いました。
はじめて岩崎さんにお会いした時、大きなテーブルや木の生命力を感じるような作品を、この小柄な女性がつくっているのかと驚きのような感覚を覚えました。お話を伺う中で、「木工の技術は学校だけでなく、大工さんや職人さんからさまざまなことを教えてもらった。先生はどこにでもいる。」と力強く語る岩崎さんの内に秘めた熱い炎を感じ、作品はその人なのだと思いました。そして訪れる人への細やかな心遣いとやさしさで場をしつらえ、時間と空間を共にすることを大切にされていること、豊かさとはどんなことなのかを体感させていただいたように思います。ありがとうございました。