山梨県の富士川町増穂地区では、山間部の日当たりのいい斜面を利用してユズの栽培がおこなわれています。増穂(現在は富士川町)のユズの歴史は古く、もともとは小室山妙法寺の僧侶が精進料理に使われたユズの種を撒いて広めたといわれています。ユズが栽培されている山間部では昼夜の寒暖差が大きい為、香りが豊かになります。ユズは、江戸時代から冬至の日に湯船に浮かべて入る習慣があり、古くから親しまれてきた果実です。12月にもぎ取ったフレッシュなユズの実を浸草水に利用します。