ベニバナイチヤクソウ
富士山にも群生地があるベニバナイチヤクソウ。中部地方以北の山地帯から亜高山帯に分布しており、林内の日陰にひっそりと赤い釣鐘状の小花を咲かせます。1つの茎に十数個の花を付ける株もあります。名前の通り「薬草」として、煎じた汁 […]
北麓草水の製造工場がある富士北麓の自然や研究農園の日々の様子をお届けします。
富士山にも群生地があるベニバナイチヤクソウ。中部地方以北の山地帯から亜高山帯に分布しており、林内の日陰にひっそりと赤い釣鐘状の小花を咲かせます。1つの茎に十数個の花を付ける株もあります。名前の通り「薬草」として、煎じた汁 […]
日当たりと水はけのよい湿った場所や川沿い、斜面に群生するクサソテツを収穫しました。若芽を別名コゴミ(屈)と呼んで、フキやタラ芽と同様に山菜として親しまれています。写真は、先月、渦巻状の若芽が出てきた頃のもの。この段階が、 […]
富士河口湖工場の敷地内で、ルイヨウボタンの花が咲いていました。葉がボタンに似ていることから「類葉牡丹(ルイヨウボタン)」と名付けられています。花が緑色で、枝葉と色が同化しているため分かりづらく、つい見逃してしまいます。じ […]
富士北麓では草木が芽吹き、富士河口湖工場は一面緑色に覆われています。この時期は植物にとって、とても育ちやすい気候です。 やや湿った日陰や木々の根元に群生するムラサキケマン。赤紫の美しい花を咲かせます。 こちはツマトリソウ […]
フキの花が満開になっています。フキは雄の株と雌の株に分かれており、複数の株が地下茎でつながっているので、1つ見つかると同じ株が周囲にいくつもあります。 写真は雌株の花です。細いひげ状のめしべがあふれ出ています。実が成熟す […]
名前の由来は、坪(庭)で見られるくらいに身近なスミレという意味からです。薄い紫の花とハート型の小葉が特徴で、由来の通り全国の野原や山林などでよく見られます。スミレは日本に50種ほどあり、変種や交雑種を入れると100種以上 […]
イヌコリヤナギは、雄の株と雌の株に分かれている雌雄異株です。葉が出る前に、尾状の花弁の無い花を付けます。 黒くて小さい花は雌花で、果実が成熟すると綿に包まれた小さな種子をたくさん飛ばします。 こちらは雄花です。大きなブラ […]
松山油脂山梨物流センター・富士北麓ラボラトリーでは釣鐘状のアセビの白い花と、トサミズキの黄色い花が咲いています。トサミズキは葉より先に黄色い花が咲きます。富士北麓ではアカマツが高木となって樹冠を形成し、アセビのような低木 […]
冬に葉を落とし枝だけになった木々の中で、枯れ葉が落ちずに残ってたのかと近寄ってみると、1対のミノムシみたいなものがたくさんついていました。ツノハシバミの雄花です。その付け根からは赤いイソギンチャクのような頭を付けた雌花が […]
花や葉のない冬の木々の中で、うっすら黄色い木が目につきました。アブラチャンです。まだつぼみですが、春になると茶色い木々の中に黄色い花が咲きとてもきれいです。
春の訪れを感じさせるフキノトウが、顔をのぞかせています。フキはキク科の多年草で、4月~5月に開花します。花茎が葉よりも先に地上に出できて、これを「フキノトウ」と呼びます。独特の香りとほろ苦さで、山菜として早春はフキノトウ […]
この時期の木々は落葉して枯れたように見えますが、冬芽の状態で幼い葉や花を冬の寒さと乾燥、動物の食害から守っています。 守り方は植物の種類ごとに鱗片、毛皮、粘液など多種多様です。春になり、気温が上がってくると冬芽から葉や花 […]
少し暖かくなってきたので温室の掃除をしていたところ、和薄荷のポットから小さなかわいい緑の葉が出ていました。和薄荷の芽です。先端はバラの花びらのように小さな葉が幾重にも重なっています。今年はたくさんの和薄荷を収穫しみなさん […]
ブナの葉は枯れた後も枝についたままで、芽吹くまで残っています。同じようにヤマコウバシ(クスノキ科)も春になるまで葉が落ちないので、縁起物として受験の合格祈願に高い人気があります。ブナの葉もお守りとして使ってみてはいかがで […]
秋の七草で黄色い花を咲かせるオミナエシ(女郎花)の仲間で、オミナエシと対比させる意味でオトコエシ(男郎花)と名付けられています。富士河口湖工場ではオミナエシは見かけないですが、8月後半ぐらいから白い花を咲かせるオトコエシ […]
モイストローションや柿の葉とヒノキの湯に原料として使用している、神奈川県丹沢山のヒノキです。樹齢100年以上の檜が天高くそびえ立つ姿は圧巻です。4月頃に雄花が開花し、大量の花粉を風に乗せて放出しますが、花粉が雌花に辿り着 […]
雪の上にたたずむウバユリの実です。ウバユリの種はとても軽く翼がついていて、実が弾ける勢いで風に舞い、遠くに飛んでいきます。子孫を残すためにいろいろな工夫をしているのですね。
寒さと乾燥で、ヤマアジサイが天然のドライフラワーになっていました。花びらに見える部分は、がく片が変化したもので装飾花といいます。内側の小さな実の集合体が本当の花(両性花)で、実を結びます。
枝の切り口が空洞になっていることが名前の由来で、「空木」と書いて「うつぎ」と読みます。秋の終わりから冬に、コマの形に似た小さな実を枝先に多数つけます。
松林の枕木の小道を進むと、野菊が目に入ってきます。もうすっかり周辺の広葉樹は葉を落とし、冬支度に入りました。霜で枯れるまで、もう少しだけ目を楽しませてくれるのは嬉しいですね。