1月31日(金)に、お香を更に楽しむためのお皿を新発売しました。富士北麓地域で活動している石の作家による香皿です。真鶴から小田原の海岸で作家自らがひとつひとつ選んだ石を使用しています。
真鶴の香皿
¥2,420(税込)
Q.商品開発した高山さんにお話をお伺いしました。
石でつくられた香立、香皿はあまりみたことがありませんが、どのような経緯でつくることになったのですか。
A.最近はSNSの影響もあり、センスがいいもの、素敵なものが簡単に見つけられて、入手できるようになりました。一方で、自分だけの特別なものを得るのが難しくなったようにも感じています。私自身、流行りものよりも自分がこだわって選んだものを長く愛用したい派なのですが、北麓草水のお客様もきっとそのような方が多いのではないかと感じています。なぜなら、ECサイトやドラッグストアでも様々な化粧品が入手できる今、私たちが選び抜いた野草と製法でつくられた化粧品を見つけてくださり、愛用してくださっているためです。そのため、量産化可能な素材や製法でなく、お客様一人一人が自分だけの大切なものを見つけられるような商品にしたいと考えました。
Q.富士北麓地域で活動している石の作家さんは普段はどのような作品を作られていますか。高山さんはどのようにして作家さんを知ったのですか。
A.普段は花器や茶器、置物を製作されており、海外からの依頼もあるそうです。私は2年ほど前に河口湖の旅の駅で小さな個展をしていたところに立ち寄ったのがきっかけです。力強さと繊細さが感じられる自然の造形を残した花器に当時とても感動しました。高価な作品でもあったため、当時は購入を断念しましたが、ずっと心に残っていました。今回、この企画が立ち上がった際には、北麓草水からあの感動をお客様にも届けたいと思い、作家さんへオファーしました。
Q.香立、香皿の開発過程で思い出深いエピソードを教えてください。ひとつずつ形も違うようですが、きっとご苦労もあったのではと思いますが、いかがでしょうか。
A.思い出深いエピソードというよりも、今回の企画を進める中で難しさを感じたことがありました。それは、お客様に提供できる価格帯で唯一無二のアイテムに仕上げることです。当たり前のことですが、量産できるようなものであればあるほど価格を抑えて提供することが出来ますが、今回の企画では特別感を感じられるアイテムにしたかったので、素材収集や製法にも時間がかかることが想定され、それに伴い価格の調整は難しかったです。ひとつずつ形やデザイン、風合いが異なることは求めていた仕様ではありましたが、一方で北麓草水として販売するためには、ある程度の規格を設けなければなりませんでした。何度も作家さんの工房に足を運び、製作方法も考慮しつつ現物を見ながら規格の調整を行なってきました。作家さんにとってつくりやすいものでなければ多くの方に提供できる数が用意できないですし、生産の効率化ばかりを求めてしまうとデザイン性や機能性に物足りなさが出てしまう。細かなところまですり合わせを行なうことで、互いにとって妥協のない製品を作り上げることができました。
Q.お香を立てる孔にお香が詰まってしまった場合はどのようにしたらいいでしょうか。
A.繰り返し使用によりヤニが差込口周辺に蓄積し、お香が抜けなくなる可能性があります。そのため、ヤニの付着が見られたら、放置せずに柔らかい布で拭き取ってください。また詰まってしまった場合には、孔の部分に水を垂らして湿らせ、つまようじで掘り出してください。下線部については、石の材質によってはお香の色味が着色してしまう可能性もあるため、日頃からヤニ等の汚れに気づいたらその時点で取り除くようにお願いします。
北麓草水に香皿が加わり、更に皆さんにお香を楽しんでいただけるようになりました。ひとつずつ形やデザイン、風合いが異なるので、自分のお気に入りを見つけてみてくださいね。(オンラインストアでは、石の選定がランダムとなりますので、届く香皿が異なることをお楽しみください。)すでに発売されているインセンススティックはこちらからお買い求めいただけます。