綯屋 naiya
ほうき職人・草に関する手仕事
ほうき職人として8年間働き、ほうきをつくる技術を身に着けて2021年春に独立した横畠さん。現在は、北関東でほうきの材料となるホウキモロコシを、農薬など使わず栽培するところからほうきづくりをされています。また日本に古くから伝わる草を綯う(なう)技や、それぞれの土地に伝わる風習も探求、しめ縄や草を使った造形作品も手掛け、草を使う造形作家としても注目をされています。使いやすく美しい横畠さんのつくるほうきは、全国のセレクトショップなどで大変人気です。春を待つホウキモロコシの畑を見せていただきながら、日々の暮らし、ほうきのある暮らしについてお話を伺いました。
種を撒き、育て、収穫して人の暮らしの道具をつくる横畠さん。お話を伺っていると、自然のリズムと循環の中で命をつなぎ、それぞれの土地で暮らしを紡いできた人たちの原点を見るような気持ちになりました。成長すると2mにもなるホウキモロコシを扱い、軽トラックを運転して畑に向かう横畠さんは、つくられる作品と同じようにしっかりした芯を持ち、しなやかで丈夫、そして丁寧で繊細な感性をお持ちの方でした。横畠さんの作品は4月28日(木)から5月9日(月)まで、外苑前「ザ・ヤード」で開催される展示販売会でご覧いただけます。会期中の5月7日(土)に、横畠さんのワークショップが開催されます。