高澤ろうそく 五代目
石川県七尾市で和ろうそくの製造販売と和ろうそくのある暮らしを提案する
石川県七尾市で古くから盛んな和ろうそくづくり、そのはじまりは前田利家が加賀百万石の礎とした工芸産業発展のために、優秀な職人を集めたことに遡ります。当時の暮らしに欠かすことのできない和ろうそくは、安定した明るい炎を灯すために様々な知恵と工夫が集められています。1892年創業の高澤ろうそく五代目の高澤さんは、家業の和ろうそく製造販売と共に、和ろうそくのある暮らしを提案される講演会を開いたり、地場産業を応援するプロジェクトにも取り組んでいらっしゃいます。そんな高澤さんに日々の習慣について、暮らしの中で和ろうそくの光を楽しむことについてお話を伺いました。
北麓草水は、オープン以来高澤ろうそくさんの和ろうそくを扱わせていただいています(現在はKITTE丸の内店のみ)。日本の自然と共に地域と繋がり、人の手によるものづくりをされている高澤さんのお話は、北麓草水の考えと共通することも多く、その取り組みに感銘を受けながらお話を伺いました。小さな和ろうそくに火を灯してみると、明るさと共にほんのりとした熱が伝わってきます。その温かさはこの小さな和ろうそくにこめられた歴史や知恵、それを今に伝え広げている高澤さんたちの志と情熱のように感じられました。慌ただしい毎日の中で、時には和ろうそくに火を灯し、静かに自分と向き合う時間を持とうと思います。ありがとうございました。