hotel aiaoi 経営
夫婦で営む6部屋の小さなホテル
鎌倉の海が見える場所で、古いビルを改装し部屋数6室の小さなホテルを営んでいらっしゃる、小室さんご夫婦です。古い民家で長年使われていた古材や、藍染めの布などの自然素材を使って整えられた客室は、ひとつひとつがそれぞれの物語を持っているように感じられます。aiaoiさんのウエブサイトで室内の様子を拝見し、その美しく清々しい空間に心を惹かれました。その世界観に魅せられ、国内外から訪れる人が後をたちません。よく晴れた春の日に、aiaoiさんのカフェラウンジでお話を伺いました。
ホテルの中には、本とお茶が置かれている読書コーナーがあって、さりげなく本と出会える場がつくられています。本のお話を伺っていても、お二人の豊かな内面が感じられました。初めて訪れた、遠い異国の海辺の町のホテルのようでありながら、田舎の家に帰ってきたような懐かしさ。非日常でありながら、日常を想う。古いものに囲まれていながら、新鮮さを感じる。驚きながら、心地よく落ちついていられる。一見相反することが、心地よく共鳴しているのは、お二人の心の豊かさと、探究心を持って真摯に暮らしに向き合うことから、つくり出されているのだと感じました。気持ちよい空間と時間の先にお二人からの贈りものがあるのかもしれません。ありがとうございました。