木工作家
生活にとけこむ器を制作
アトリエで金継ぎ、木工を教える
大学、大学院で伝統に基づく漆芸と木工を学んだ後、学生に教える経験をされた渡邊さん。高い技術をもってつくられる器は、シンプルで正統的な形の中に、暮らしに寄り添った温かな空気感と確かな存在感を漂わせています。アトリエで開催される教室は、渡邊さんの気さくな人柄と丁寧な指導で、いつでも満席です。空が高く見える郊外にあるアトリエを訪ねて、お話を伺いました。
食べること・つくること・育てること、生活・仕事・生きることが一続きになって、心地よく調和していらっしゃる、渡邊さんの暮らしぶりが伺える、お話とアトリエの空間でした。飾らない言葉で楽しそうにお話をしてくださった、渡邊さんの気さくで自然体な人柄に、肩の力がすっと抜けるようでした。一つ一つのことに丁寧に向き合う姿勢が、暮らし、お仕事、すべてに貫かれているようで、そのことが作品にも表れて、多くの人が渡邊さんのつくるものに心惹かれる理由のひとつなのだと感じました。秋から各地で開催される個展などで、作品ひとつひとつをじっくり拝見したいと思います。ありがとうございました。